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第4回指宿医療センター市民公開講座レポート

平成28年11月27日(日)指宿市民会館大ホールにおきまして、第4回指宿医療センター市民公開講座「いつまでもいきいきと住み慣れた地域で生活するために」が開催されました。当日は雨天にも関わらず300名を超える市民の皆様にご来場いただきました。

第1部:講演

講演(1)「健康寿命を延ばすために ~足の血管治療~」

講師 指宿医療センター統括診療部長 鹿島 克郎

最近話題の「健康寿命」をテーマに、生活習慣や運動の重要性、また長く運動を続けていくための足の血管治療についての講演を行いました。

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講演(2)「知っておきたい眼のこと ~よりよく見えるために~」

講師 指宿医療センター眼科医長 尾辻 太

緑内障や糖尿病網膜症などの眼疾患の説明や、罹患しやすい人の特徴、どのくらいの頻度で受診すればよいかなどを解りやすく解説いたしました。

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講演(3)「今日からやろう!!認知症予防!!」

講師 指宿医療センター作業療法士 池田 さやか

日本における認知症の動向や、認知症と加齢による物忘れとの相違点、日常の何気ない行動に認知症予防の効果があることなどを解説しました。
また、認知症予防となる指の体操や脳トレを会場の皆さんと実践しました。

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講演(4)「当院の患者相談窓口について ~地域医療連携室の活動内容~」

講師 指宿医療センター医療ソーシャルワーカー 林 大作

市民の皆様が安心して医療サービスを受けられるように支援する、患者相談窓口についての紹介や、実際の支援事例などをご紹介しました。

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第2部:質問コーナー

相星小児科部長の司会のもと、来場者の皆さんの質問にお答えしました。和やかな雰囲気の中、当日の講演に関する質問だけでなく、日頃市民の皆さんが疑問に思っていることや感じていることなど様々な話題が飛び交い、素晴らしい意見交換の場となりました。

<アンケートに記載された質問について>

当日はご来場誠にありがとうございました。アンケートにご記載いただきましたご質問へ回答いたします。

Q. A.
72歳ですが、フルマラソンに向けてほぼ毎日30分~1時間ジョギングしております。今のところ体に痛みなど出ておりませんが、体にとって良いのでしょうか? フルマラソンの健康に及ぼす影響について科学的な調査は少ないですが、ボストンマラソン参加者での調査では、月間約300km以上走らないと有害だったとの報告があります。毎日30分~1時間ジョギングすることは健康に有益だと思いますが、フルマラソンは市民ランナーにとって有害な面もあるため注意が必要です。レース参加が日頃のモチベーションに繋がりますので、70歳以上の方では、10kmレースやハーフマラソンまでが健康面での問題は少ないと思います。
ブルーベリーの健康食品は眼科医は効果ありと考えておられるのでしょうか? 摂取することに害は無いと思いますが、過剰に摂取する必要はないと考えています。他の健康食品やサプリメントと同じように金額に見合う効果があるのかどうかはわかりません。
家族が医療センターで外来診療を受けています。グループホームに入所していて、家族の連れ出しが介護に不慣れなため難しいです。頂いている薬についてなどお尋ねしたいのですが、患者本人を連れていかないとだめでしょうか? 「薬に関する説明」であれば、患者さん本人が不在でも、ご家族や施設の方が来院頂ければ対応可能です。薬の処方に関しては、原則として、患者さんを診察した上で行う必要がありますので、詳しくは主治医へご相談ください。また、患者さんをご家族の方が連れて来るのが困難な場合は、訪問診療が出来る地域の医療機関への紹介も可能です。