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指宿 菜の花 通信(No308) 田舎医者の流儀(283)・・・ノーベル賞 硤合博士

 10月はノーベル賞が発表される、今年も日本人の受賞があった。2026年のノーベル化学賞に東京理科大名誉教授の硤合憲三(そあい・けんそう)さんが、生命の起源に迫る「不斉自己触媒反応」(硤合反応)を発見した功績により受賞が決まった。はっきり言って難しくてその中身は理解できないでいる。ただ3年連続の受賞を素直に喜びたい。湯川博士が1949年ノーベル物理学賞を得て以来日本人(日本国籍)のノーベル賞受賞者は31名、一団体(被団協)である。湯川博士の受賞した年、私は5歳でよく覚えていない。湯川博士の受賞後6年後に朝永信一郎博士が受賞、1900年代50年間で日本人受賞者は8名であった。2000年以降は26年間で23名1団体で、単純計算すると5倍以上だ。ノーベル賞は「生理学・医学賞」「物理学賞」「化学賞」「文学賞」「経済学」があり経済学賞だけは日本人受賞はない。

 戦後の受賞者数では日本はフランスを上回る第4位である。 今世紀(2001年以降)に入ってからは、米国の91人に次ぐ22人と英国21人を上回る世界第2位であり、フランスの15人、ドイツの12人をかなり上回っている。 最近の日本人の受賞実績が世界の中でも目立っていることがうかがえる。受賞には至っていないが多くの日本人科学者が候補になっているのは喜ばしい。しかし、日本の科学技術は大学の予算が大幅に減額され、研究者も減少している、目先の成果を上げないと研究を続けることが難しくなっている、多くの識者の指摘しているところである。今後の研究が進めるためには真剣に受け止めるべきである。 。

 ノルウェーのノーベル委員会は9日、2026年のノーベル平和賞をナビ・ピレイ元国連人権高等弁務官に授与すると発表した。ノーベル委員会は「戦争犯罪、人道に対する犯罪、ジェノサイド(集団殺害)が訴追されることに重要な役割を果たした」と述べ、「平和と国際法の促進のための貢献」を授賞理由として挙げた。 ICCをめぐっては米国やロシアが敵視し、特に米国は「解体する」と宣厳している。今回の受賞は国際刑事裁判所支配の重要性を訴える、強いメッセージとなる。戦争犯罪に対する抑止力をする国際世論の進展を期待したい。  

 ウクライナを侵略しているのはプーチンであり、ウクライナの子供をロシアに連れ去り国際刑事裁判所ICCは逮捕状を出している、国際法に照らした当然の処置である。国連人権理事会の独立調査委員会は昨年9月、イスラエルがガザでジェノサイドを行ったと認定し、ネタニヤフ氏個人についても2024年11月、ICCが戦争犯罪や人道に対する罪の疑いで逮捕状を出している。これもまた心ある国際世論は是としている。

令和8年10月23日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦