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指宿 菜の花 通信(No286) 田舎医者の流儀(261)・・・大相撲

 10月も10日過ぎになり、さすがに朝晩は涼しくなってきた。それでも日中の日差しは未だ強い。農園につゆ草が咲いているが、個体により花の色は微妙に違っている。最近咲いた花弁はまっ青でそれはきれいで心打たれる。

 大相撲9月場所は9月28日に国技館で千秋楽を迎え、横綱・大の里が豊昇龍との横綱同士の優勝決定戦を制して、5回目の優勝を決めた。大の里は4日目に伯桜鵬に負けて13勝1敗、豊昇龍は初日から11連勝と好調だったが12日目安青錦、13日目琴櫻に負け2敗となり千秋楽の両者直接対決で大の里が勝てば優勝、負ければ決定戦の大一番になった。本割で大の里は立ち合いに失敗、負けた。13勝2敗同士決定戦となり、大の里が本来の相撲を取り切り、優勝した。大の里は今場所千秋楽の豊昇龍戦以外は引く悪癖を出さず、攻め切った相撲が素晴らしかった。4日目の敗戦も引いて負けたのではなく、詰めの甘さで負けたように思う。大の里は怪我せず今場所みたいな攻めの相撲を貫けば、大横綱への道を進む事になろう。

 今場所、小結安青錦(21=安治川)の大活躍は素晴らしかった。千秋楽、若元春に寄り切られ、新入幕から自己新記録となる12勝目を逃したが、2度目の技能賞を得、4場所連続の三賞受賞となった。低い姿勢で下から押し上げるような相撲を取る、決して引くことはない、大きな相手に対しても臆することなく下から攻め上げる、怪我無くこのような相撲を取れれば大関への挑戦も十分に可能だろう。入門して2年でここまでの相撲を取り切る能力に感嘆する。祖国ウクライナが理不尽なロシアの暴力にさらされている中で祖国に勇気を与えている。九州場所は大注目だ。

 大相撲の本場所は年間6回開催されるが、そのうち東京・両国国技館で開催されるのは1月の初場所、5月の夏場所、そしてこの9月場所の3回。つまり、9月場所はその年の東京開催を締めくくる、いわば「東京場所の千秋楽」ともいえる重要な意味を持っているそうだ。そんな中で琴桜が「少し」復調の兆しを見せたのが嬉しい。先場所まで攻めないで引く相撲ばかりで残念に思っていたが、横綱豊昇龍を破った相撲は見事であった。攻められばこんな相撲が取れる、体格にも恵まれているし、更に上を目指して欲しい。尊富士は右上腕二頭筋腱断裂で今場所も休んでいたが幕内優勝した時の攻めまくる相撲今でも忘れられない、けがを治して復帰してほしい。

 紅葉の季節になった。今週末札幌に「孫見」に行く、紅葉を見て回ろうかと思っている。札幌の紅葉は終わりかけだとの情報もある、見に行くから散らないで待っててね!!

令和7年10月10日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦