2月初め、今冬最強寒波が襲来した。4日は朝から小雪が舞った。それでもバスは通常運航し、いつものように小山田の農園に出かけた。農園は高台にあるので、粉雪が間断なく舞い、庭は雪に覆われた。小屋の入り口に座り雪の降る様を眺めた。穏やかな気分になる。
アメリカの首都ワシントンの近郊で29日午後9時(日本時間30日午前11時)ごろ、アメリカン航空の旅客機と米軍のヘリコプターが空中衝突し、共に市内を流れるポトマック川に墜落した。旅客機には乗客60人と乗員4人、ヘリには兵士3人が乗っていた。市消防当局は30日朝(日本時間同日夜)、この事故で生存者がいる見込みはないとの見方を示した。
トランプ氏は、「この事故の原因はまだ分かっていないが、我々は非常に強い意見と考えを持っている」と発言。続けて、ジョー・バイデン前大統領とバラク・オバマ元大統領の政権下で、連邦航空局(FAA)の航空管制官の採用基準が引き下げられたことが、この悲劇の一因である可能性があるとの見方を示した。アメリカでは10年以上ぶりとなる大規模な航空事故から24時間もたたないうちに、トランプ大統領は連邦政府の採用慣行がこの事故に関係しているとの主張を、証拠を示さないまま繰り返した。
調査が始まったばかりの段階で、どうやって多様性プログラムを事故の原因だと言えるのかと問われると、大統領は「自分には常識があるからだ」と答えたという。私には事故の専門的調査をして原因究明をすることが常識のように思うがこの人の常識は違うようだ。「異な事だ」。
タレントの不祥事に端を発して、某テレビ局の運営体制が問題視されている。この会社の事実上のトップに君臨しているのは87歳の某取締役で40年以上その地位にあるそうだ。実質的に人事に大きな影響を持っているという。アメリカ大統領は2期8年の任期がある。プーチンさんや習近平さんは任期を外して(法を改正して)永遠にそのポジションに留まれるようにしている。民主主義の原則から言うと「異な事だ」。
私が勤めた国立病院機構は65歳という定年がある。私は院長であったが定年になり、4年で院長を退いた。そのあとは優秀な後輩が院長を引き継ぎなんの問題もなかった。定年延長の話も出たが優秀な後輩がいたし、その必要がなかった。次の人材を育てていくためにも定年を守った方が良い。いつまでも自分でないと思うのはいかがなものか思う。
令和7年2月5日
国立病院機構指宿医療センター 総合内科
中 村 一 彦