“ 晴れた日の青空を思い浮かべて ”
“ 花の咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ、やがて大きな花が咲く ” “ 困難は解決策を連れてやってくる ” “ 仕事を同じやるなら本腰を入れて やってごらん、その方が疲れないで楽しいから “ “ すぐやる、必ずやる、 出来るまでやる ” “ In the same boat (同じ船に乗って) ” 世界ナンバーワンのモーターメーカー 日本電産の永守重信社長が部下の川勝宣昭氏に送ったファックスの一部です。
最近、中村一彦先生(鹿児島医療センター名誉院長、当院非常勤医師)から この本「日本電産 永守重信社長からのファックス42枚」 川勝宣昭著 プレジデント社 を薦められ読んでみました。とにかく徹底した意識改革と研修で倒産前の数々の会社を立ち直らせた行動力とパワーには脱帽です。
世界に冠たるリーダー達(稲盛和夫やカルロス・ゴーンなど)に共通することは、困難に立ち向かう不退転の決意とスピード感のある実行力です。
“物事は徹底してやれば、必ず成就するものだ。できないのは徹底してやらないからだ ”
しかし、むやみやたらと部下に強要すると“働き方改革”に抵触し、パワーハラスメントになりそうですが、一方では、“ 部下こそ最も大切な財産であることを肝に銘じて ” 、 リーダー自身が困難を背負って行動する、つまり “ In the same boat ” の行動哲学を貫く覚悟を持っているところが、他の追随を許さないのでしょう。
さて、我が指宿医療センターは、まだ、発展途上にあります。新病棟が完成し、電子カルテも導入できました。仕事の効率も向上し、病棟や院内で様々なカンファレンスや勉強会、講習会が行われています。昨年は感染症やリスクの病院間の相互チェックも受けましたが、指摘された問題点は少なく高い評価を受けたことは、まさに職員の努力の成果だと思います。 しかし、国立病院機構内での評価はまだ、十分とは言えません。
看護研究、研究会参加、学会発表、論文作成、治験参加、大規模試験参加、災害支援等々、課題はまだまだ有ります。 小規模病院ですが、地域に貢献し日本、そして世界に誇れる医療センターに成長させたいという夢が私には有ります。
経営面では、残念ながら今年度の減価償却前黒字の達成は厳しい見通しになりました。しかし、昨年より大きく収益は増加しています。
雨の日には気持ちが沈み、元気がなくなるのは皆、同じです。でも、せっかくですから、うつむくことなく胸を張って、いつも心に青空をイメージして前進しましょう。
そして私自身が、不退転の決意でスピード感のある実行力を発揮せねばなりません。
平成31年2月25日
国立病院機構指宿医療センター 院長
鹿 島 克 郎