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新年の挨拶

 “ 飛躍の年 ”

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 今年は亥年です。猪突猛進して飛躍の年にしたいものです。

 ところで今年の大河ドラマ“いだてん”は、オリンピックに初参加し、箱根駅伝を始めたことでも知られる金栗四三が主人公のひとりですが、生涯走り続けた金栗さんに共感する人たちが増え、ランニングブームが加速する予感がいたします。

 私は、ふとしたことがきっかけで40代前半からマラソンレースに参加し始めましたが、 フルマラソンは13回出場しました。15km地点(菜の花マラソンでは池田湖付近)では、βエンドルフィンが出て多幸感がやってきます。所謂、ランナーズハイという現象です。大会前日、会場に流れる音楽(菜の花の街で)を聴きながら、ゼッケンを受け取る時にも何とも言えない期待感で気持ちが高揚します。でも、マラソンはやめました。

 理由は、ゴール付近で心房細動らしき不整脈が出現し、これはまずいと思ったからです。勿論、以前の様な練習量もこなせなくなり、理想とするレース運びが出来なくなったこともあります。

 私が診察した患者さんでマラソンレース中に心室細動になり、除細動器を植え込んだ方が2人います。ふたりに共通することは、大会当日、体調不良が有り、ゴール直前で倒れ、除細動器植え込み後には不整脈が一度も出現していないという点です。最近、市民マラソン花盛りですが、フルマラソンにはかなりの負荷がかかりますのである程度の注意は必要です。

 マラソン参加はやめましたが、ジョギングは継続しています。現在、10km前後のレースに年3回程度参加しています。走ることで気分転換ができるだけでなく、体の切れが良くなり体調が整います。おそらく、メタボ対策にもなっているでしょう。

 冒頭で“飛躍の年”を謳いましたが、日頃からこつこつと努力を続けないと飛躍はでき ません。今年で新病棟開設や電子カルテ導入から2年となり、病棟業務はかなり効率化され、いよいよ中身を充実させる時期(飛躍)を迎えていると思います。

 具体的には、今年度の宿泊研修で患者接遇を見直し、心ある医療を提供できるようにしたいと考えています。 また、腎臓内科を増設し、外来透析患者をさらに受け入れ、整形外科開設も具体化させ、急性期病棟と包括病棟を効率よく運営する予定です。 経営面でも盤石になることで地域中核病院として持続可能な体制を築き、この地域の安心な街づくりに繋げていきたいと考えています。

平成31年1月4日

 国立病院機構指宿医療センター 院長
 鹿 島 克 郎