親御さんへ・・・発熱や感染症について知って欲しいこと
1. 子どもの病気
子どもがかかる代表的な病気について説明します。必要に応じて更新しますので参考にしてください。
小児期は「なまもの」の摂取を避けましょう!
「なまもの」が原因で起こる代表的な腸炎
- 鶏の刺身‥‥‥‥‥‥‥カンピロバクター
- 古い生たまご‥‥‥‥‥サルモネラ
- 牛の生肉‥‥‥‥‥‥‥O-157などの病原性大腸菌
- 貝の生食‥‥‥‥‥‥‥腸炎ビブリオ
- 牡蠣(かき)の生食‥‥ノロウイルス
- 蜂蜜‥‥‥‥‥‥‥‥‥乳児ボツリヌス症
「腸炎」防止のための3か条
- 病原体をつけない‥‥‥手洗い・洗浄・材料の鮮度
- 病原体をふやさない‥‥早く食べる・適切な保存
- 病原体をやっつける‥‥加熱調理
2. 子どもの症状と対応
子どもによくみられる症状について、理解のしかたや対処法を説明します。必要に応じて更新しますので参考にしてください。
発熱という症状の理解と対応
発熱という症状でからだが表現していること‥
発熱中枢(体温を調節するところ)が「熱でやっつけたい病原体がからだの中にあります」‥というサインを出している場合がほとんどです。
病原体と戦うために必要な熱を楽に出せるようにする
- 寒がるとき‥厚着にして暖める
- 暑がるとき‥汗を拭いて薄着にする
- 脱水防止のために水分補給を行う
- 炭水化物を中心に食べさせる‥エネルギーに変えやすい、消化しやすい
- どうしても辛そうなら「熱さまし」を使う
風邪などの感染症による発熱

発熱時に「熱冷まし」を使うと・・
- 病気と闘うためにせっかく上げた熱を奪ってしまう
- 熱を再び上げるために、体力をたくさん消耗する
- つまり、身体が病気と闘う「邪魔」をすることになる

発熱(38℃以上)への対応
早目に受診や相談することを考えたほうが良い場合
- 生後3か月未満である
- 何度も繰り返し吐く
- けいれんをおこした(震えではない)
- 元気がない/機嫌が悪い
- おしっこが出ていない/少ない
- くちびるが乾いている
- 頭を激しく痛がる
- 無表情でウトウトしている
3. 子どもの健康
子どもの健康と病気の予防について解説します。必要に応じて更新しますので参考にしてください。
学校において予防すべき感染症
第1種 | エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘瘡、ペスト、南米出血熱、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARSコロナウイルス)、鳥インフルエンザ(H5N1)、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症・新感染症 |
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第2種 | インフルエンザ(新型および鳥インフルエンザを除く)、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、水痘、咽頭結膜熱、結核、髄膜炎菌性髄膜炎 |
第3種 | コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎、その他の感染症 |
出典:学校保健安全法施行規則(2012年4月改正)
出席停止期間の基準
第1種 | 全ての疾患 | 治癒するまで |
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第2種 | インフルエンザ(新型・鳥を除く) | 発症した後5日を経過し、かつ解熱の後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで |
百日咳 | 特有の咳が消失するまで、または、5日間の適正な抗菌性物質による治療が終了するまで | |
麻疹 | 解熱の後3日を経過するまで | |
流行性耳下腺炎 | 耳下腺・顎下腺・舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ全身状態良好になるまで | |
風疹 | 発疹が消失するまで | |
水痘 | 全ての発疹が痂皮化するまで | |
咽頭結膜熱 | 主要症状消失後2日経過するまで | |
結核 | 病状により、学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで | |
髄膜炎菌性髄膜炎 | ||
第3種 | 全ての疾患 |
出典:学校保健安全法施行規則(2012年4月改正)