独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

指宿 菜の花 通信(No117) 「田舎医者の流儀(92)・・・「平成の終わり年」

2019年1月17日(木) 菜の花通信

 平成の終わり年を迎えた。このトシになると正月もなんとなく迎えてしまう、それでも七草粥やお餅を頂くと正月気分になれる。ここ数年、孫のいる札幌で正月を迎えていたが、昨年お正月の後、肺炎を起こし入院する羽目になった。今年はおとなしくしていなさいと家人に言われ、鹿児島で過ごすことになった。例年、札幌行きは天候に恵まれていたが、今年は大荒れで新千歳空港は大混乱したようだ。行っていたら大変だったなと思っている。

 平成が終わり、5月には新しい時代が幕あけする。昨年末、天皇陛下はお誕生日会見で「平成が戦争のない時代として終ろうとしていることに、心から安堵しています」と述べられた。陛下の戦争・災害で苦しむ人々への思いは深い。皇太子時代、沖縄ひめゆりの塔への参拝の際、火炎瓶が投げられ、酷暑の中汗も拭かず毅然として参拝をされた。自分の意志で戦後60年にサイパン島を,戦後70年にパラオのペリリュー島を慰霊のため訪問されたという。多くの国内の災害の際にも慰問された。

 就任された早々は「少々頼りない感じがあった」(某評論家)、昭和天皇との比較でそういう受け止め方もあったかと思う。しかし、象徴としての自分の立場に「真剣に向き合う」中で今のお姿を作り上げてみえたように思う。「物事に真摯に向き合う」半端ない姿勢、その誠実なお姿こそが多くの国民に敬愛の念を抱かせている。

 平成の時代は次世代に多くの積み残しをした。国の借金は1100兆円を越し、平成の初め頃に比べ4倍にもなったという。子や孫の世代に「膨大な借金」を残し、今の我々の生活が成り立っている。原発の廃棄物も処理が出来ないまま、次世代に積み残される。もう限界なのに、原発は稼働を続けている。環境問題も深刻だ。温暖化が進行し、災害が大型化してきている。平成30年はその転換期と後世に位置づけられるかもしれない。そんな方向に終止符を打つべきであるが、我々が選んだ政治家は「真剣に向き合っている」とは言い難い。

 人類は新しいテクノロジー(AI、生命工学など)の獲得により、どこに向かうのか。再生医療、遺伝子治療と医学の進歩は際限なく進んでいる。そのうち、故障した臓器はすべて取り換えて、寿命は際限なく伸びていくことになる。しかし、それにはとてつもない費用が掛かる、それを負担する能力のある者だけがその恩恵を受けられる。そんな世の中が目の前に迫っている。(ホモ・デウス テクノロジーとサイエンスの未来 ユヴァル・ノア・ハラリ著 河出書房新社)

平成31年1月16日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

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